HGUCズゴック「ボーンミラー」で全塗装【後編】

制作

「ボーンミラー」を使用して制作するHGUCズゴック全塗装、”後編”です。
後編のメインはほぼ塗装です。私の所感を含む内容となりますが参考になれば幸いです。

※前編/後編に分かれており、本稿は前編になります。
前編は下記リンクからどうぞ。

【前編】

1.基本工作

2.モノアイ加工

3.ABSパーツ処理


【後編】 

4.下地塗装

5.メイン塗装

6.完成

4.下地塗装

ABSの処理が完了したところで下地塗装に入ります。
具体的な工程は以下の通りです。

下地塗装手順
  • STEP1
    傷埋め、合わせ目消し処理の確認

    サーフェーサーEVO グレー/ガイアノーツ

  • STEP2
    専用塗料で下地作り、平滑化

    アンダーブラック/ボーンペイント

  • STEP3
    メッキ調塗料の食いつきを良くする

    シャドウマルチプライマー/ボーンペイント

・STEP1 傷埋め、合わせ目消し処理の確認


私は基本、希釈済みのサフを用意しているのでそれをパーツ毎に使い分けをしています。
今回はガイアノーツのサーフェーサーEVOグレーを塗料:溶剤=1:1.5くらいで希釈したものを使用しました。
正直塗装頻度が多くないので、溶剤が揮発していないかと毎回思うのですが、思っていたより揮発していなくて大丈夫だったりします。モデラー愛用している方も多いHI-QパーツのDP(ドロッパー)ボトルで、希釈済みサフを4種類作り置きしています。

左からクレオス黒サフ、ガイア白サフ、ガイア灰サフ、ガイアNAZCAメカサフHEAVY

私の塗装スタイルとしては、比較的高圧で吹き付けるケースが多いので、揮発を考慮して若干塗料より多めの溶剤で希釈調整しています。
すると、サフ特有のザラザラ感が落ち着き、表面がツヤっとするので、傷の視認性もよく、次に塗装するメインも綺麗に仕上がりやすいです。

・STEP2 専用塗料で下地作り、平滑化

15mlで1,100円ほどするので、高級塗料です・・・


今回メイン塗装に使用する、ボーンペイントシリーズから「ボーンミラー」を採用しています。
それに適した下地として、「アンダーブラック」を塗装。

アンダーブラックは50mlで購入当時1,100円くらい。


今回は鏡面仕上げとなる為、ヤスリから塗装までの表面の”平滑さ”が非常に重要になります。
また、アンダーブラックは一般的なラッカー塗料と比較して圧強めの吐出量多めで塗装し、十分な乾燥が重要になります。
その為、従来のラッカー塗装と比較すると、取り扱いは若干デリケートな印象です。
その分出来栄えは最高に綺麗なものになりますので、是非試して頂きたい。
塗装完了後、乾燥に1日以上置きます。私は山善の乾燥機にて半日以上乾燥させました。

アンダーブラック塗布後

・STEP3 メッキ調塗料の食いつきを良くする


これは、メッキ調塗料の下地として使用するプライマー(ABSに使用したものとは別)であり
これを使用することで、メッキ調の仕上がりを良くするものです。

マルチプライマーは50mlで800円ほど。

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ただし必須の工程ではなく、プライマーが無くてもメッキ調に仕上げることは可能だそうです。
使用前後で比較はしていませんが、公式からも使用した方が出来上がりの平滑さに影響するとのことから、1工程増えたとしても塗装することを推奨します。
こちらも塗装後の乾燥を1日以上置いています。


5.メイン塗装

下地が整ったことで、メイン塗装になります。
具体的な工程は以下の通りです。

メイン塗装手順
  • STEP4
    鏡面仕上げ(胴体、肘~手、膝~足先)

    ボーンミラー/ボーンペイント

  • STEP5
    トップコート他

    フィニッシュクリヤ/ボーンペイント
    フィニッシュクリヤブラック/ボーンペイント
    調色塗料

・STEP4 鏡面仕上げ(胴体、肘~手、膝~足先)
メイン塗装となる「ボーンミラー」の塗装ですが、こちらも例にもれず公式サイトの手順通りに行います。

エアブラシの塗料吐出量を抑え、砂吹きで薄く何層か塗り重ねるイメージで塗る。
一度で仕上げずにインターバルを置いて、数回で仕上げる。
しっかりと鏡面になるまで丁寧に塗り重ねたらOK。

https://bornpaint.jp/product/27/470/


アンダーブラックと若干調整が変わり、コンプレッサー圧は小さめ、吐出量は絞り気味で塗装行いました。私の使用環境は、エアブラシ口径0.3mm、コンプレッサー圧0.1Mpaで行いました。

私は砂吹きなるものを試したことが無かったので、テスター用のスプーンで何度も練習。

反射して携帯が写っている様子がわかります。


要は対象物とエアブラシとで距離をとって、まばらに塗料を乗せるといった感覚でやりました。
(これが正解か分かりませんが・・・)
公式では何回かに分けて塗り重ねるとのことなので、これもテスターのスプーンで試したところ記憶では2回ほどで綺麗な鏡面になったかと。その後1日乾燥させます。

ピカピカになりました。

・STEP5 トップコート他
▼フィニッシュクリヤ、フィニッシュクリヤブラック

鏡面に仕上げたところで最後トップコートですが、2種類のトップコートを使い分けました。
1つは通常クリヤ、もう一つは黒クリヤ、どちらもボーンペイントの専用クリヤになります。

・フィニッシュクリヤ     ・・・ 爪のみ
・フィニッシュクリヤブラック ・・・ 爪以外のボーンミラー塗布した箇所

フィニッシュクリヤブラックは色味の調整の為、2~3回ほどコートしています。

ボーンミラー → フィニッシュクリヤブラック後

▼調色塗料

・つや消しメタリック仕上げ(肩~肘、股~膝 間接部全体)
調色塗料→トップコート(つや消し)


以前制作した作品に使用していたものが残っていたので、それを使用しました。
ガイアノーツのスターブライトアイアンとセイラマスオカラーの緑を調色して、緑の入ったガンメタのような色合いです。

緑感が伝わりにくいですね・・・


これは、昨年の一番くじB賞のMGフリーダムの間接パーツがこれに似た色合いで、適当に調色したら
好みの色になったのでそのまま採用しています。
その後、ツヤ消しでトップコートしました。
引き立たせたいのはボーンミラーの鏡面なので、間接パーツもギラギラしていると喧嘩してしまいそうなのと
メタリックのツヤ消しが結構好みでもあったので、使い分けをしています。

あと写真ではあまり見えてないのですが、各関節のボールジョイントはガイアノーツの重戦機エルガイムカラーシリーズのヘビーブルーグレーを塗っています。
アクセントになると思って塗りましたが見えないので、詳細の説明は割愛します。

6.完成

かなり時間はかかってしまいましたが、完成した作品の出来栄えにはかなり満足しています。
ポージングに遊びがあまりありませんが、塗装が剥げるのを恐れて遊べませんでした。笑


そして、この記事前編から後編の更新に時間がかかっている間に、なんとボーンペイントシリーズのリニューアルが発表されていました。
2023年3月に発売とのことで、塗りやすさの向上や初心者にも手を取りやすい価格でセット販売などもされるそうです。
私も購入できたらレビューしたいなと思います。

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この記事を書いた人

2020年、コロナ禍の巣ごもり需要から始めたモデラー。制作と、経験則を記録するために、ブログ執筆しています。

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